骨粗鬆症
骨粗鬆症とは
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「骨粗鬆症」は骨密度と骨質が低下する疾患です。骨密度と骨質が低下すると骨の強度も落ちて骨折などのトラブルが起こりやすくなるので、骨粗鬆症の治療や予防は骨密度と骨質を改善・向上することにフォーカスします。「現在、特に困っているわけではない」という人でも、以下の項目に当てはまる場合は早めに当院にご相談ください。
以下が当てはまる方は
受診をお勧めします- なんとなく背が縮んでいる気がする
- 時々腰や背中が痛くて動きづらくなる時がある
- 腰や背中が曲がってきたように感じる
- 腰痛で通院したもののレントゲンを撮っても異常なしと診断された
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骨粗鬆症による骨折
骨粗鬆症は特に中高年以降の女性に多い疾患です。そのため閉経後に、「身長が縮んだ」「背骨が曲がってきた」「腰痛があるのに受診しても原因を特定されない」といった場合は、単に「年齢のせい」と片付けずに、ぜひ当院にご相談ください。
骨粗鬆症に関しては、検査や治療につながるきっかけとなる数値がいくつかあります。例えば、要介護状態になる人の8人に1人(12.5%)は骨折や転倒を経由しており、これには骨粗鬆症が関連している可能性があります。また、25歳時と比較して身長が4cm以上低くなっている人は、骨折のリスクが倍を超えるという数値もあります。
骨粗鬆症に関連して起こる骨折には年齢と部位の相関性があります。例えば、50~60歳代では手首が多く、その年齢を超えると背骨や腕の根元などに現れやすくなりますし、さらに高齢になると足の根元などでも骨折が起こる例が増えます。
脚の根元などを骨折すると手術が必要なことが多いですし、手術後も機能障害が残って歩行機能が落ちることもあるので、ぜひ早めに予防や治療に取り組みましょう。
当院で行う骨粗鬆症検診
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骨粗鬆症の検診では、問診による症状の確認や、理学的観点を持つ診察のほか、各種検査(骨密度検査、血液検査など)を経て、トータル的な診断を行っています。
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骨粗鬆症検診の流れ
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Step01DEXA法による骨密度検査
低エネルギーのX線を使って、股関節や腰椎などの部位における骨密度を確認します。
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Step02血液検査
血液検査にてCa代謝や骨代謝を診ます。
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Step03医師による結果診断
問診の結果や各検査値を見たうえでトータル的な診断を行います。
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骨粗鬆症を予防するには
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十分な栄養
骨の強度低下はビタミンDやカルシウムの不足からも起こります。骨の量は20歳代がピークですが、成長期である10歳代にダイエットなどで必要な栄養分が取れていないと、出産や閉経を経て骨粗鬆症を起こしやすいことがわかっています。
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適度な運動
運動量が不足すると、骨密度や筋肉量が低下します。適度に体を動かすと骨芽細胞が活性化されるので骨を新たに作り出す作用が促進されます。そのため、無理のない運動を取り入れることは重要です。
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適切な検診
当院にて検診を受けると、骨密度や骨代謝などの骨粗鬆症に関連する数値を可視化できますから、現在の自分の状態を知る事で、骨粗鬆症の予防や治療に具体的に取り組む基盤が作りやすくなります。